文:ペンネーム「かめうさぎ」
我らが水野ゆうき議員がパネリストとして出演する、
政治経済勉強会のパネルディスカッションを拝聴してまいりました。
テーマは『ソーシャル時代の働き方』。
我孫子ゆうき部員として、フェイスブックやツイッター、ブログなど、ひと通りやっているものの、
上手く使えない部分もあるので、そのヒントが得ようと思い、
小雨がぱらつく霞が関の日本記者クラブへ!
今回のパネリストは水野議員のほかに2人。
ひとりは元徳島新聞の記者で、ジャーナリストの藤代裕之さん、
もうひとりは先日の『情熱大陸』で取り上げられた、時の人、安藤美冬さん。
おふたりとも、プロフィールはてんこ盛りでいろいろやっておられるのですが、
書いているとキリがないのでセルフサービスでお願いします。
そして3人のパネリストをモデレートとしたのがフジテレビの安倍解説委員――
…が、ダウンされたとのことで、さっきまで映画館にいたという、
慶応義塾大学 政策・メディア研究科准教授の金正勲先生が急きょ出演。
今回は、パネリストの3人が議論をぶつけ合うという形ではなく、
それぞれが、ソーシャルメディアとどう向き合い、仕事や日常生活に生かしているのかということを話すという感じでした。
水野さんは、地盤、鞄、看板のない中で、ツイッターなどで知り合った方々の協力を経て市議会へ出馬。公示日直前までネットを活用して、政治理念や政策を発信したそうです。
(※公示日以降は投票日まで公職選挙法により発信できません)
そして議員となった後も、ツイッターやブログにいち早く議会や市政の情報を発信し続けているのは、みなさんもご存じの通り。
水野さんの影響もあり、我孫子の若手議員は、
フェイスブックなどで市政の情報をどんどん市民に発信しはじめています。
水野さんは今や公人ということもあり、フェイスブック、ツイッター、ブログは、そのほとんどが市民への情報提供の手段として使われています。
いわばソーシャルメディアを駆使する“SM”議員です(皆さん誤解しないように(笑))。
ただ、所属していない委員会はネットで見られるのに、「直接見たい!」
と、議会までバタバタと駆けつけちゃったりしますけど(笑)
一方、安藤さんは特定の場所や仕事に縛られず、ミツバチが花から花へ蜜を運ぶように、自由に動きながら活動をしています。
(これをノマドスタイルと言うそうです)
ソーシャルメディアを駆使して、
自分自身をブランディングすることで、
より自分に合った仕事をしているとのこと。
彼女のソーシャルメディアの使い方で「なるほど」と思ったのは、発言や投稿の回数を絞るということです。
例えばフェイスブックなら1日1回、ブログならば週に1回、ツイッターならば1日10回という感じ。
確かに、フェイスブックもツイッターもブログも、
何でもかんでも人の発言にいちいち対応していたら仕事にならないし、疲れちゃいますよね。
あと、安藤さんは、自分が発言するキーワードを
3~4つに絞っているそうです。
そうすることで、自分のブランドイメージを形づくっているとのこと。これは、お店をやっている方などが使えるかもしれませんね。
若い女性2人がかなり前へ前へと出て発言しているのに対し、藤代さんは、ちょっと控えた感じでしたが、同世代かつ同性ということもあり、個人的には一番参考になりました。
藤代さんいわく、ソーシャルメディアは「使わなければならない」のではなく、
「使った方が得」ならば使わない手はない。
この考え方は、『ソーシャルメディア食わず嫌い』の方に贈りたいものです。
また、ソーシャルメディアに限ったことではないですが、
愚痴はやった気になるだけで、建設的ではないからやめた方がいいと。
ツイッターのつぶやき、皆さん気を付けてください。
ところで、ブログやツイッターでは、一つの発言が思わぬところで火を吹いて、
いわゆる「炎上」してしまうことがあります。
フェイスブックなどは原則的に素性を明かすことになるので、
ネットに自分を晒すことが怖くて、ソーシャルメディアを使うことに、
二の足を踏んでいる方も多いかもしれません。
藤代さんは、発言が間違っていたときには、
「素早く、速やかに謝る」ことが、
その後、かえって信頼してもらえるようになるとおっしゃっていました。
ただ、誰もが情報発信者になれる今だからこそ、
みんなが発言には責任を持つべきだとも。
これはパネリスト3人の共通の認識でした。
また、藤代さんはソーシャルメディアでの情報発信の失敗でも、
生身の友達や上司、仲間などが助けになるとおっしゃっていました。
藤代さんや安藤さんは会社員時代から、
ブログやツイッターで情報発信をしており、
上司もその発信力を上手く利用していたそうです。
組織の批判や愚痴などを言うのではなく、
上手に付き合って、お互いに利用し合う関係になればいいのだと感じました。
ソーシャルメディアを使っていると、人間関係が希薄になると思われがちですが、
3人とも、人と会うことが好きな人たちです。
むしろ、ソーシャルメディアを使うことで、
より多くの人と会って、話して、世界を広げているように見えました。
このパネルディスカッションで感じたのは、
水野さんと安藤さんの力強さと、
藤代さんのリラックスした大人の余裕でした。
発信力の強さは賞賛もある半面、必ず強い批判の波にさらされます。
それを藤代さんは時には、謝り、時には受け流す。
ソーシャルメディアという激流のうねりのなかを、
飄々とたゆたっているような感じでした。
一方、水野さん、安藤さんの女性2人は、
若くてキレイで真っ直ぐで、バイタリティに溢れています。
それぞれ内側にぶれない軸の通った強い信念を持っています。
まるで、どんな非難も、批判も跳ね返す、
ダイヤモンドのような輝きを放っていました。
私のようなヨレヨレのおじさんには、ちょっと眩しすぎるくらい。
でも、2人は向かっているベクトルが別方向なんだなぁと思いました。
安藤さんは『情熱大陸』出演以降、
5日間で3万人もツイッターのフォロワーが増えたらしいのですが、
金先生が「その反響がプレッシャーにはならないのか?」と聞いたところ、
誰かの期待を背負ったり、「つぶやかなきゃ」などと思わないようにしているそうです。
ここが2人の決定的な違いです。
安藤さんにとってソーシャルメディアによる情報発信は、
あくまで自分が自由に生きていくための手段であり、
そのベクトルは己に向いています。
しかし、水野さんは違います。
水野ゆうき議員は最年少女性議員として、
我孫子市民の期待を一身に背負いこんでいます。
おそらく、市政に関する情報に触れるたびに「つぶやかなきゃ」と思っているはずです。
ときどきそれが空回りしたり、敵を作ってってしまったりすることもあるけれど、
負けずにがんばって真っ直ぐ進む姿が、
政治に今まで関心のなかった若者たちを振り向かせたり、
自分の商売や仕事のことでいっぱいいっぱいの人たちに、
「ちょっと我孫子のために手伝おうか」と思わせたりするのです。
小さい背中に背負っている期待はすごく大きいですが、
これからも水野議員には、
新しい我孫子を創るという目標に向かって歩み続けてもらいたいです。