文:松本 宙
2月25日、我孫子南近隣センター(けやきプラザ内)にて、我孫子市放射性物質除染計画(第二次)【案】に関する意見交換会(2回目)が開かれ、 今後の除染計画について市民と市の意見交換が行われました。
私自身、我孫子の除染方針に大変関心がありましたので、水野ゆうき議員と参加させて頂きました。
市側は、市長をはじめ放射線対策室、各課より総勢18名、加えて、方医研から放射線防護の専門家が1名、計19名が説明員として出席しました。
市民は市議会議員を含め約30名弱が参加していました。
最初に、市側から我孫子市で行われる除染計画案について説明があり、その後2時間程は質疑応答でした。
既に、一部の学校や公園などの除染が行われている現状についても説明がありました。
市民からの除染効果についての質問に対して、市長より造園業者9社と土木業者に依頼して公園の芝生剥ぎや表土の除去を行い、線量低下を確認しながら作業を行ってきたこと、また除染をする場合、空間で0.2μSv/hを下回るように除染作業を行っていると回答がありました。
私事で恐縮ですが、いつも通勤の際に通っている我孫子駅南口東公園が昨年よりの除染作業終了後、芝生がない土の状態で気になっていました。市長のお話では、業者の数が限られていることから、先ずは除染作業を優先するので芝生造園は来年度以降になるとのこと、実情がわかり、納得することができました。今後は、公園9ヶ所、学校8ヶ所毎のペースで除染作業を行っていくとのことでした。
除染作業の優先順位に関しては、一刻も早い方がいいのは言うまでもないので、除染作業を我孫子市全域で早急に行えれば良いのですが、まずは学校や公園などを優先とし、次いでそれ以外の戸建て住宅等を優先にする方針だそうです。
また、別の市民より、
など、除染だけに留まらず、内部被曝などの質問や意見も数多く飛び出していました。
これらの、質問やそれにに対しての回答は割愛しますが、市長も専門家も丁寧に回答し、看板については全ての公園に設置するように準備をしていくとのことでした。
市民の参加人数が思ったほど多くなかったので、我孫子市民の関心は低い印象を受けてしまいましたが、参加していたママさんやほかの市民の皆さんは、関心の高さもさることながら知見も広く、驚きました。
また、意見交換会などを行う際に、お子さんを持っているママさんが参加できるように託児所を設けてほしいという意見が出ていました。
今後は、もっと市民が参加しやすい日時や、環境にも配慮してほしいなぁ、と思いました。
市の方からは何度か、「これから、除染を行っていく中で、市民の協力をお願いします」という言葉がありました。市民と市が協力しないと除染活動は成し得ないことだけは確かでしょう。
放射性物質が大量に福島第一原発から放出されて一年を迎えましたが、課題は多く、福島でも効果的な除染方法を試している現状からも前途多難だとは思います。
しかし、汚染状態を可視化できるように詳細な線量mapを作成したり、除染活動マニュアルをはじめ、放射能や除染に関する知識などを市が分かりやすく情報提供し、市民と意見交換し、お互いに歩みよって、まさに協力していけば活路が見えてくるのではないかと思いました。
一日もでも早く放射能問題が良い方向へ進み、我孫子市が今後も自然豊かで暮らしやすい、安心して暮らせる街であってほしいと切に思います。
これからも、我孫子ゆうき部員として我孫子市の市政や放射能問題・除染活動に関心を持ち続けて行きたいと思います。
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